SANAAがルーブル美術館別館を

パリのルーブル美術館が仏北部パ・ド・カレー県ランスに建設を予定している別館「ルーブル・ランス」の設計を日本人建築家、妹島和世(せじま・かずよ)、西沢立衛(にしざわ・りゅうえ)両氏の事務所「SANAA」が担当することが26日、決まった。
 設計の国際公開競技には約120組が参加。26日開かれたノール・パ・ド・カレー地域圏議会選考委員会の結果、最終選考に残った3組の中から選ばれた。SANAAの設計案はコンクリートと金属の幾何学的な組み合わせを基盤に、自然光を最大限に活用するためガラスの平屋根を採用している。
 地域圏議会副議長のラング元文化相は記者団に「空に向かって開かれた透明感あふれる設計で、環境を大切にしている。フランスの重要な公共建築物を女性(妹島氏)が手がけるのは初めてだ」と述べた。
 「ルーブル・ランス」建設は仏政府が進める地方分権政策の一環で、08年末に完工、09年初めに開館の予定。パリのルーブル美術館の収蔵品のうち数百点が展示される。
毎日新聞) - 9月27日11時44分更新
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